雇用契約書と業務上事故

 

会社にとっては

「業務上での事故」

は非常に怖いものです。

 

  • 労災保険の適用となるかもしれない
  • 労災事故から国の調査を受けるかもしれない
  • 場合によっては民事賠償請求として民事的にも訴訟をされるかもしれない

 

突発的な事故では大変に精神的にもつかれますし、また将来的にもいつトラブルを持ちかけられるかと気の小さな方は眠りにも影響してくるかもしれません。

このような中でまれだと思いますが、雇用契約書の中で

「業務上事故での責任は一切負いません」

といった記載をし労働者に締結・押印させているケースもあるようです。

このような記載は法的に有効で、本当に責任回避となるのでしょうか?

 

民事合意と法律

 

このようなケースに限ったことではないですが、

 

  • 労使間での違法合意
  • 法律

 

がどちらが効力があるのかということがよく問題となります。

業務上事故は労災扱いとなり当然に冒頭のような契約書は無効となります。

また法律のほうが効力が強いので、今回のような責任を会社が負わないという契約内容は無効となります。

就業規則、労働契約、労働協約の効力

 

一番怖い労働基準監督署への通報

 

さて無効となって何が怖いかというとそれは

「労働基準監督署に通報されてしまうこと」

です。

仮に責任を負わないという記載のある契約書があったとしても、実際に

 

  • 雇用をしている
  • その仕事で負傷などをした

 

という事情があれば労働基準監督署に通報をされればまず罪を問われるのは会社です。

悪くいくと労災隠しとなり

 

  • 書類送検(刑事罰適用)
  • 社名のプレス発表

 

という事態も予想されます。