異動と転勤との違い



この両者の概念を勘違いしている人も多いようです。

異動=転勤というように考えている人も多いようですが、実際には違うといって良いでしょう。

労務管理をしている立場の人、または異動命令を受ける人でも勘違いをしていると混乱することもあるのでしっかりと両者の違いを押さえておきましょう。

異動と転勤との違い



まず結論からいいますと

異動の中の1つに転勤がある

というように考えて良いといえます。

異動には他にも


  • 職種変更
  • 担当業務の変更
  • 出張
  • 出向
  • 転籍



などいくつかの種類があります。

つまり仕事内容、勤務地、在籍する法人などが変更となるような業務命令一般を異動といい、その中の1つに転勤があるというようになります。

転勤とは何か?



転勤というのは一般的には

「勤務地変更を伴った異動のことで、ときには引越しも必要とする命令」

ということです。

勤務地変更ということですが、仕事内容はまったく同じこともあります。

また担当も変更なしということもあるでしょう。

引越しがない場合にはさほど苦労は伴わないこともありますが、通勤時間が長くなることもあってこの場合には退職を考える人もいるようです。

また失業保険の受給についてもたとえば通勤時間が2時間以上になるような場合には特定理由離職者に該当し、失業保険の受給額やタイミングで有利になることもあります。

参照
事業所閉鎖による通勤困難は特定受給資格者に該当するか?

この点、転勤といっても企業が自由に命じるのではなく、ある程度は労働者の通勤にも配慮しなければいけないといった国の方針のようなものがあるといって良いのかもしれません。

転勤と引越し費用の負担



通常、会社都合で勤務地変更を行うのが転勤です。

法的にはその引越し費用といった経費支給の義務は会社にはありませんが、常識的に見れば何かの補てんは行うべきと考えます。

相談の中でも結構多いのが、会社都合の転勤でまったく引越し費用や交通費の負担もないのはおかしいということですが、この場合には違法性もないので


  • 自己負担で転勤に承服する
  • 退職してしまう



というような選択肢を労働者としては考えることが多いようです。

会社都合の転勤で家賃補助やその他の援助が会社からまったくない

左遷と転勤



異動の場合には左遷と栄転という意味合いが少なからずあるようですが、今回の転勤についてもこれは該当するといえます。

左遷というような場合に不当な異動かというトラブルもありますが、この場合には労働基準監督署ではなく


  • 労働組合
  • 弁護士さん



などといったような専門家などを挟んで会社と争うことになります。