就業規則の絶対的必要記載事項とは

 

就業規則では記載事項についての定めが労働基準法第89条でなされています。

その中で絶対的必要記載事項とは、記載義務がある事項とされ、必ず記載しなければならないというものです。

具体的に絶対的必要記載事項とは以下のものです。

 

  • 始業・終業時刻
  • 休憩時間
  • 休日
  • 労働者を2組以上に分けて交替で就業させる場合においては就業時転換
  • 賃金(臨時の賃金等を除く)の決定・計算・支払方法・賃金の締め切り・支払の時期及び昇給
  • 退職(解雇も含む)

 

つまり極端な例ですと、上記のみ規定した就業規則を作成すれば、労働基準法第89条違反を免れることができます。

通常は賞与、懲戒等の規定をすることがほとんどで、あまりこのような就業規則はないとは思います。

絶対的必要記載事項と、あとは相対的必要記載事項・任意的記載事項があります。

就業規則で会社に規定義務がないもの(相対・任意記載事項)」参照。

 

もし絶対的必要記載事項が不備であったら

 

これについては行政通達(昭25.2.20 基収276号)が出されています。

もし絶対的必要記載事項に不備や欠けているところがあっても、その就業規則は労働者と使用者の権利・義務を規定する効力を発揮します。

一応、就業規則としては民事的効力を発揮してくれます。

しかし、労働基準法第89条違反は免れないとされています。