賞与の前払い

 

事情があって会社として

「賞与の前払いをする」

ということもあります。

例えば

 

  • 3月決算
  • 6月賞与支給月

 

というような場合に、3月中に賞与を6月分の前払いとして支給するというようなケースです。

 

月例給与から控除するのは違法

 

このようなときによくあるのが

「4月支給の月例給与からの天引き」

です。

つまり3月に前払いした賞与の金額を差し引くということです。

このような月例給与からの賞与の前払い分の控除は賃金の全額払いに違反となり違法となります。

そのため行うことはできません。

罰則もあるので注意が必要となります。

 

6月支給の賞与で調整をする

 

月例給与から差し引くことは違法となるということで、方法としてはこの

「6月賞与で調整をする」

という方法となるでしょう。

3月支給の前払い分を勘案して6月支給の賞与額を決定していくということになります。

 

前払いをしてそのまま退職された

 

賞与のもともとの支給月は今回の例では6月でした。

しかし3月に支給をして、例えば支給をした労働者が4月に退職してしまったとします。

もともと6月にならないと支給がなかったはずの賞与の前払い分を入手したままの退職となります。

そのため最後の給与から前払い分の賞与を差し引いて支給することで精算をしたいという会社もあります。

これもやはり全額払いの原則に違反となりますので行えません。

そのため最後の給与を一旦全額支払い、あらためて賞与の前払い分を返金してもらうという手続をとらないといけません。