労災特別加入を過去に遡って脱退したい

 

まれにこのようなケースがあります。

例えば、会社が労災特別加入保険料を折半して一部支給していて、退職や仕事をやめているのにしばらく気づかずに支払っていたというようなケースです。

仕事もしていないのに労災特別加入保険料を支払っていてので、過去のある時点に遡って脱退手続をするにはまず労働基準監督署に行うのですが、ここで問題があります。

 

労災の特別加入とは?

 

主に

 

  • 一人親方
  • 海外派遣者

 

といった本来労災保険に加入できない者について特別に加入できるという制度です。

 

通常の労災保険の脱退とは異なる

 

特別加入ではない通常の労働者に適用する労災保険では、過去に遡って脱退ということも可能ではあります。

この場合、労災保険は雇用保険とともに毎年1回「労働保険の年度更新」という手続によって保険料を決定、支払を行っています。

この手続を修正したい年度の分を再度行うということで修正は行えます。

ただし時効の関係もあるので、2年しか過去に遡ることはできません。

詳しくは以下を参照。

過去に遡って労働者を雇用保険に加入させる方法

しかし労災特別加入の場合、このような手続で過去分を修正することはできません。

というのも通常の労災のように会社単位で申告・納付しているのではなく、その特別加入者単独で手続をしているからです。

しかも特別加入では過去に遡るという概念はなく、将来に向かって手続きを行うということしかできないとされています。

そのため今回のように「過去に加入する必要がない者について特別加入をし、保険料を支払ってしまっていた」というケースでも、

 

  • 過去に遡って手続を修正する
  • 脱退するべき特別加入保険料を返還してもらう

 

ということは労働基準監督署に申請をしても行われることはないとなります。

そのため手続としては、現在からできるだけ早くに特別加入の脱退手続を行うことということになります。

すでに加入をしたわけですから、その団体等に連絡をして脱退手続を将来に向かって行いましょう。