賞与と寸志

 

基本的に両者には違いはないといって良いと思います。

言葉の違いというだけであって特に法律上区別はないといって良いといえます。

賞与についてはもともと労働基準法その他の法律で支給義務はないとされています。

就業規則の相対的必要記載事項という位置づけで、

 

  • 賞与の制度を導入しないなら就業規則で規定をしない
  • 規定をすれば導入しなければいけない

 

となっています。

詳しくは以下を参照。

就業規則で会社に規定義務がないもの(相対・任意記載事項)

 

求人で賞与の記載だったが支給は寸志とされた

 

実際にはこのようなこともあるのではないでしょうか?

求人と賞与の支払明細とで文言が違うというときがあるということです。

しかし冒頭でも特に両者の概念の違いはないと記載しました。

また仮に賞与という文言で就業規則その他で規定をしていたとしても、実際の賞与支給額の明示までは行っていないことが多いと思います。

そのため寸志だったとしても名称や金額でトラブルとなっても特に会社は恐れることはないでしょう。

 

なぜ寸志という言葉を使用するのか?

 

ではなぜ賞与という言葉を使用しないのか?ということですが、

 

賞与

  • やや金額が多いような印象がある

 

寸志

  • 賞与やボーナスよりも低い金額であるような印象がある

 

ということがあると思います。

賞与とすると金額が少ないと文句を言われたり、不満が強くなったりといったこともあるのかもしれません。

実際には賞与としていても「○万円」といったような寸志のような金額でもまったく問題はありません。

それは冒頭に記載しましたように、金額を確定するような就業規則の規定などになっていない限りは、いくらの支給とするかは会社の自由というところがあるからです。