賞与を給与に上乗せ

 

会社においては

 

  • 毎月支給する月例給与
  • 半期ごとに支給する賞与

 

とがあることがあります。

このときに給与に賞与を上乗せして支給すると社会保険や税金的にどうなのだろうと思うこともあると思います。

労働者からしても手取りが増えるのであれば、賞与を廃止して給与に上乗せして欲しいと思う方もいるかもしれません。

 

賞与上乗せのサンプル

 

例えば以下のような会社があったとします。

 

  • 毎月の給与 20万
  • 賞与 半期ごとに30万

 

この賞与を給与に上乗せするということで、

30万 ÷ 6ヶ月 = 5万

となるので、毎月の給与と合算して、制度改正後は毎月の給与を25万とするというような考え方となります。

 

忘れてはいけない残業代

 

結論からいいますと、社会保険料などはそれほど変わることもありません。

もともと賞与にも社会保険料や所得税もかかっていますので、新たに給与に上乗せしてもそこまで変化はありません。

しかし大きな変化があるとすると「残業代」にあります。

もともと

20万 ÷ 168時間 × 1.25 = 1489円

という残業代の時間単価となっていました。

しかし月例給与がアップしたことで

25万 ÷ 168時間 × 1.25 = 1861円

となり、グンと残業代がアップすることがわかります。

168時間については月平均所定労働時間で平均的な数字を使用しています。

詳しくは以下を参照してください。

給与計算での1ヶ月の所定労働時間数

5万の部分はもともと賞与で利益分配であるので、インセンティブ手当などとすれば残業代の単価に含まれないと認識している方も非常に多いのですが、このようなこともありません。

詳しくは以下を参照。

賞与とインセンティブの違い

旧の賞与で上乗せした部分も残業代の単価に含めないと違法となり、残業代請求を受けることになります。