パートの有給日の賃金

 

パートであっても以下のどれかで賃金を決定するのは同じです。

 

  • 平均賃金
  • 通常の賃金
  • 標準報酬日額に相当する金額(ただし労使協定を締結した場合のみ)

 

平均賃金や標準報酬日額となると計算が必要となります。

しかし通常の賃金で運用すれば毎月の給与計算と同様の「時給×労働時間」で済むのでややこしくはないと思います。

 

平均賃金で運用する場合

 

平均賃金では

「算定事由発生日以前3月に支払われた賃金の総額」を「算定事由発生日以前3月の総日数」で除した金額

で支給することとなります。

ですので、実際の有給休暇の取得日の予定していた労働時間がどうであったかは関係なく、金額が一律となります。

この点、標準報酬日額も同様です。

ただしデメリットとして、有給休暇取得日ごとに「算定事由発生日以前3ヶ月」の賃金総額と日数はその都度変わってきますので、いちいち計算しなければいけないことです。

一方で「通常の賃金」で運用する場合、実際に労働をした日と同じ計算を行えば良いだけです。

ただし問題となるのは、パートの場合、日によって勤務時間が異なるということです。

 

通常の賃金での運用の場合

 

例えばシフト制を採用していたとします。

以下のようになっていました。

 

  • ○日 予定される労働時間 5時間
  • △日 予定される労働時間 6時間

 

基本的に有給休暇は前日までに申請してもらっていると思いますが、その申請の段階でどの日に有給休暇を消化したいのかが重要となります。

○日に取得しようとすると、その日の有給休暇の賃金は5時間分のものを支給します。

△日の場合は、6時間分の支給となります。

ですので極端な言い方をすれば

「労働時間が長く予定されている日に有給休暇を取得したほうが労働者からすれば得」

ということとなります。

通常の賃金で運用すれば、毎回の平均賃金の計算といった面倒なことまでは必要ないですが、有給休暇取得日ごとに賃金で有利・不利が多少出てくるというのが問題となります。

 

時季変更権をうまく活用しよう

 

有給休暇は許可制などとはできません。

会社からすればかろうじて時季変更権を使用できるだけです。

労働時間が長く設定されている日は忙しいからそうなっていることが多いといえます。

ですので有給休暇の賃金で得をしたいといったことが露骨であって、忙しい日に有給取得で現場が混乱するといった場合には、少し時季をずらして別の日に有給休暇を取得してもらうようにしましょう。