休業補償給付の会社印鑑と署名

 

休業補償給付とは、労災保険の1つの給付です。

業務上の負傷・疾病によって療養が必要で、休業した場合に、一定の補償がなされます。

この申請には、休業補償給付支給申請書(8号)を記載して、労働基準監督署へ申請を行います。

ここで、この書類には、会社印鑑と署名の欄があります。

この印鑑は、会社が労災事故を起こさせたのかどうかの裁判・行政の判断において非常に重要です。

 

休業補償給付の会社印鑑と署名の法的意味

 

この会社印鑑と署名の意味としては、労働基準監督署は、

「会社がうつ病・負傷・疾病にさせたことを認めることとなります」

としているようです。

そのため、例えば、うつ病に実際に長時間(例えば月100時間を超えるような残業があった)などの事実があれば問題はありませんが、もしもっと短い残業時間で会社が印鑑を押せば大変です。

法的に会社が負わなくても良い「うつ病にさせた責任」を負うこととなってしまいます。

仮に、労働基準監督署でうつ病でないと認定されたとしても、労働者から訴訟を起こされた場合、印鑑を公文書に押したことで不利に働き、「会社はうつ病にさせた。そのため○○万円支払いなさい」と裁判で認定されないとも限りません。

ですので、この休業補償給付支給申請書(8号)の会社印鑑は慎重に、業務上事故の事実確認を行ってから、押すかどうかを決断しましょう。

ちなみに、この書類の印鑑の効果については、何もうつだけでなく、事故全部に当てはまります。

慎重に対応してください。