契約社員と派遣社員

 

契約社員と派遣社員との違いについて今回は質問を受けましたので解説をします。

どちらも正社員でなく、非正規であり有期労働契約となる点は共通なのですが、細かい労働条件や契約関係で違いがあります。

 

契約社員と派遣社員との決定的な違い

 

まず法律的な観点からの違いを解説します。

 

  • 契約社員 勤務先に直接雇用される
  • 派遣社員 派遣元に雇用され派遣先で勤務する

 

ということで実際に働く場所と労働契約があるかどうかが決定的な違いといって良いでしょう。

 

契約社員と派遣社員との給与や賃金の違い

 

雇用される会社によって違いますが、一般的にいえば

 

  • 契約社員 日給月給制で交通費も支給される
  • 派遣社員 時給制で交通費も出ない

 

ということでどちらかといえば契約社員のほうが賃金的には有利な場合が多いかと思います。

 

契約社員と派遣社員の雇止めの有利不利

 

一時期「派遣切り」という冷酷な言葉が広がりましたが、結論からいいますと派遣社員のほうが契約更新では不利といって良いと思います。

 

  • 派遣先が派遣契約を打ち切りたいと考える
  • 派遣元は派遣社員の仕事がなくなるので雇用維持ができない
  • 退職となる

 

派遣社員も派遣元とは有期労働契約となり、派遣先からの派遣契約を解消されたとしても契約満了までは少なくても雇用維持をしなければいけません。

法律的にはそういえても、現状としてはそこまで丁寧に配慮する派遣元ばかりではありませんし、もしそうなっても訴訟をするなどしか対抗手段はありません。

一方契約社員は直接雇用なので、派遣元と派遣先とのトラブルがない分、多少契約の打ち切りリスクは少ないといえます。

違法?契約社員の打ち切り、雇止め、解雇

 

派遣社員の責任関係の曖昧さ

 

契約社員については上記のように有期労働契約には違いありませんが、直接雇用ではあります。

しかし派遣社員の場合には派遣元、派遣先と組織が混在するので責任の所在が非常に曖昧になりがちです。

たとえば労災といった場合に、派遣先も派遣元も怪我をさせた責任から逃げる傾向があり、結局はどちらも責任を負わない(もちろんこのようなことは違法行為ですが)といった悲惨な場合もありえます。

労働基準法1つについても以下のページで説明をしていますが、派遣元と派遣先とで適用企業が分かれていて、派遣元と派遣先自体が法律に無知であったり、またコンプライアンス意識が欠如している場合も多く、このような場合に一番被害を受けるのは派遣社員となります。

この点を考えればまず契約社員のほうが有利だといって良いと思います。

 

契約社員と派遣社員の違い まとめ

 

どちらも突然の契約の打ち切りといった違法行為を受けるリスクはあるので大差はないといって良いかもしれません。

しかし直接雇用という点から考えればやはり契約社員のほうがメリットはあると考えて良いと思います。

派遣社員だと職務経験と認められないので次の就職という点でもロスとなります。

ただまだ若いという場合に契約社員といって安心するのでなく、

 

  • 正社員登用はあるのか?
  • その企業の労務管理体制はしっかりとしているのか?
  • その企業の信用度はどの程度か?

 

というポイントはチェックしておくべきです。

契約社員を勧める企業というのも今正社員にできない理由が絶対にあるはずです。

それは

 

  • まだあなたを信用していない
  • 企業の経営的な余裕がない、安定していない
  • 契約社員に担当させる業務が将来なくなるかもしれない

 

などです。

特に大企業ほどこのあたりはシビアに運営しているもので、契約社員を使い捨てしているところも知っています。

安定感からいえば正社員がベストですので、特に若い人だと契約社員、派遣社員といわずに正社員をまず目指してほしいと思います。