派遣社員の社会保険加入

 

有期雇用契約であって更新していくので

「派遣社員に社会保険加入義務はない」

と誤解している人も多いです。

しかしそのようなことはありません。

以下のページにも記載しましたように、基本的には直接雇用のパートタイマーと同じ条件が適用され、この条件を満たすと加入しなければいけません。

社会保険の労働者加入条件

つまり

雇用保険では以下の両方の要件を満たす者には加入義務があるとなります。

 

  • 1週間の所定労働時間が20時間以上である
  • 31日以上雇用される見込みがある

 

社会保険(健康保険・厚生年金)では以下の両方の要件を満たす者には加入義務があるとなります。

 

  • 1日又は1週間の労働時間が正社員の概ね3/4以上である
  • 1ヶ月の労働日数が正社員の概ね3/4以上である

 

となります。

つまり1日6時間、1週30時間以上の労働時間があれば加入となります。

「以上」とは含むという意味で、1日6時間と1週30時間きっちりの労働時間の人も加入となります。

2か月以内の雇用期間を定めて雇用される者は社会保険の加入義務がないとなりますが、2か月の雇用契約を更新した時点で加入義務があるとなるでしょう。

2ヶ月未満の契約を反復更新しているので加入義務はないとおかしなことを主張しても国には通用しません。

 

いつから加入するべきか?

 

これも大変質問が多い項目となっています。

しかし結論から紹介しますと労働者にも会社にも裁量権はなりません。

これについては以下のページでも紹介した通りです。

パートタイマーの社会保険の加入時期をいつにするか?

国の法律の条件に該当すると加入義務があるとなり、裁量をしていて派遣会社の更新などで発覚すると後から社会保険料の一括徴収などが行われ大変なことになります。

派遣元では数年に1度営業許可の更新手続が必要となります。

このときに派遣社員1人1人についてコンピューターチェックが行われます。

違法状態となっていれば許可更新も下りません。

特に大手の派遣会社ともなるとチェックでおかしな点が見つかってもその是正も本当に大変です。

この許可更新の件もあるので、

「社会保険に入りたくない」といった流動的な運用を依頼しても受け付けられないことになると思います。

どうしても社会保険で扶養に入ったまま派遣として働きたいという場合には労働時間を短く調整するしかありません。

詳しくは以下を参照してください。

「扶養の範囲内で働く」と言われたときの対応

パートを夫の社会保険の扶養内で勤務させる

 

収入が判断基準に入らない

 

これもよくある質問で、派遣社員の例えば夫の扶養に入ってるというパターンです。

派遣社員の収入如何にかかわらず、冒頭で記載しました労働時間の要件を満たせば自分で派遣会社で雇用保険や社会保険に加入となります。

つまり収入に関係なく(例えば103万や130万など)、労働時間の条件を満たした時点で自分で派遣会社の社会保険に加入となります。