産前産後休暇中の賞与

 

労働基準法第65条の

 

  • 産前6週間
  • 産後8週間

 

の産前産後休暇という制度があります。

詳しくは以下を参照。

産前産後休暇

この期間中は就業規則等に規定することで無給でも良いとされていますが、賞与の支給日がこの期間中に到来した場合には支給はどのようにすれば良いでしょうか?

しばしば問題となるのでここで紹介しておきます。

 

賞与の対象期間をすべて欠勤となっていた場合

 

賞与には

 

  • 支給対象期間
  • 支給日

 

というものがあります。

この支給対象期間があり、その期間の成績等を評価して支給日に賞与を支給することとなります。

支給対象期間すべてを産前産後休暇と育児休業等で欠勤となっている場合には賞与はゼロとなっていても合理性があり違法とまではいえないとされています。

 

支給対象期間の一部を欠勤となっている場合

 

すべての期間ではなく、一部を欠勤となっているような状態もあります。

この場合の賞与についてですが、判例によれば

 

  • 出勤率90%未満は賞与を支給しないとしているような場合には、違法
  • ただし出勤率でなく、出勤しないことで成績などが上がっていないという場合にはその分の賞与の減額は違法ではない余地もある

 

となります。

純粋に産休と育児休業による出勤率の低下のみを理由とした賞与の減額や不支給は違法となる可能性が高いといえ、それ以外の成績等の理由がある場合の減額では違法ではないとなることもあるといえるでしょう。

 

賞与支給日に産休中であった

 

このような場合でも、賞与の支給対象期間はどのような勤務であったのでしょうか?

そこが問題となります。

「その支給対象期間の成績等」

といった会社の賞与査定項目から判断します。

たしかに支給日は欠勤かもしれませんが、すべての支給対象期間に欠勤ではないならばその部分の賞与の支給は行わないといけません。

このときに出勤率という項目があっても、その部分では判断しないほうが無難といえるでしょう。

またもしトラブルとなったときに備えて、賞与減額などの理由も(例えば成績が良くなかったなどの)示せるようにしておかないといけません。

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