賞与とは

 

賞与は、以下のように行政通達で定められています。

臨時に支給するものであり、勤務成績等が悪い場合には支給しなくても良いといえます。

 

賞与とは、定期又は臨時に、原則として労働者の勤務成績に応じて支給されるものであって、その支給額が予め定められていないものをいう。

(昭和22.9.13 発基17号)

 

賞与の法的意味とは?

 

賞与の支給についての判例

 

就業規則で賞与について規定していると思います。

「賞与は毎年○月と△月に支給することがある

というような規定ならば、支給しなくても問題ない規定方法となります。

問題は、毎年一定の月に賞与を支給してきた場合に、業績が悪くても支給しなければならないかということです。

この場合について判例では、

 

昭49.5.16 大阪地裁 外銀労事件

「業績がいかに悪くても支給するという内容のものでない限り、たまたま好業績が続いたので賞与の支給が継続したにすぎない場合には、請求権を発生させる事実たる慣習としての効力はない」

 

として、労働慣行としての賞与請求権を否定しています。

つまり、今まで継続して賞与を支給してきたので、今後も支給しなければならないとはならないということです。

 

昭55.10.8 名古屋地裁 梶鋳造所事件

「賞与を支給するか否か、支給するとして如何なる条件のもとで支払うかはすべて当事者間の特別の約定(就業規則等)によって定まるというべきである」

 

まとめ

 

賞与については、月給のような労務提供に対する直接的な対価ではありません。

一定期間の勤務に対しての、勤務成績に応じて支給される包括的対価で、その金額が確定していないものとなります。

そのため、賞与については、前年より下回っても、不支給となっても、違法とはならず、労働者に請求権もないとなります。

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